前回投稿した【JP225USD】日経平均株価の見通しの記事では、6月18日~7月5日にトレーディングサイクルのボトムをつけると書きました。
5月27日に75日移動平均線の上に復帰し、じりじり上昇していたので、上昇トレンドに復帰するかに見えましたが、6月15日29491.2円で高値を付けた後に失速し、米国MSQだった週末18日には28,500円割れまで売り込まれてしまいました。サイクル終盤になって、急激にサイクルボトムをつける値動きが出てきたようです。
サイクル分析
これまでの投稿に書いたとおり、日経平均株価には32日前後(26~37日)のトレーディングサイクルがあります。
現在、次のサイクルボトムの候補期間(6月18日~7月5日)の最中にあり、いつボトムをつけて反騰を開始するかわかりません。
注目すべき点は、6月18日~7月5日につけるボトムが、5月13日安値27137.8円を維持できるかの1点。
もし下回れば、下降トレンド入りが確定し、この先6カ月間程度下値を切り下げるシナリオが浮上します。
一方、維持できれば、上昇トレンドに回帰する可能性を残します。「可能性を残す」としたのは、上昇トレンドへの回帰には、安値の維持だけでなく、5月10日高値29702.88円を超える上昇が必要であるためです。
もし、明確な高値更新、安値更新のいずれも発生しない場合は、27137~29702円のレンジ相場入りかもしれません。
現時点では、
- コロナ安値からのトレンドライン(チャート上赤線)を割れている
- 6月15日高値形成局面が、フラッグ上方ブレイクのダマシに見える
ことから、上昇トレンド入りの可能性が一番低いようにみえます。
まとめ
週前半に底打ち(できれば28,300円水準を維持)できれば、上昇トレンド回帰への希望が残りますが、反発できなければ、急激に売り込まれる可能性があるため、要注意。