市場予測

【USDJPY】ドル円相場の見通し

ドル円相場についての長期的な見通しは、既に固定ツイートしているとおりで、2021年1月6日安値102.593円を起点として2023年10~11月前後に至る上昇相場がはじまっているのではないかと見ています。

週足分析

ドル円相場の週足チャートを見てみると、2011年以降、44日前後のトレーディングサイクル(青色)が確認できます。

※64日前後のサイクル(ピンク色)も2回確認できるので、100日前後(88~109日)のサイクルがあり、44日や64日はそれに内包されるサブサイクルかもしれませんが、一旦44日前後のトレーディングサイクルとしています。

さて、2021年1月6日安値102.593円からの上昇は力強く、2015年6月高値からの下降トレンドラインをブレイクしかかっています。3月に一旦ブレイクした後、4月中旬に押し戻されましたが、4月最後の週には再度ブレイクアウトし、下降トレンドラインの上で終えています。

上昇の背景

2021年1月から始まった上昇の背景の1つに、日米金利差(10年債金利差)が1.0%以上に拡大したことがあります。安定的投資先として米国債の旨味が出てきたワケです。

前回、日米金利差が大底から1.0%以上を継続的に超えたタイミングは2012年9月。77円台から125.86円に至る円安トレンドの起点となっているので、今回もひょっとすると中期的円安トレンドの始まりなのかもしれません。

当面の見通し

2021年1月に始まった現トレーディングサイクルが終わる時期は2021年11月。その中間地点は2021年6月7日になります。

下の記事に書いた米10年債利回りの次の高値の時期と一致するので、6月7日前後までは上値追いになるんじゃないかと見ています。

【US10Y】米10年債利回りの見通し

日足分析

続いて日足チャートを確認。上段はドル円、下段は日米金利差(10年債利回り差)のチャート。

上段のドル円チャートをみると、ドル円は2020年3月24年高値111.718円からはじまったウェッジ・パターンを上方ブレイクして、2021年3月31日、パターン目標値(ウェッジ起点)にほぼ到達する110.966円まで上昇しました。

現在は高値後の調整局面で、中長期レジスタンスライン(2015年6月高値からの下降トレンドライン)に纏わりつく展開が続いています。

週足分析のとおり上昇が継続し、ウェッジの起点111.718円を突破できれば、2020年3月安値と2021年1月安値によるアダムとイブ型のダブルボトムが完成し、上値目標値122.256円が点灯します。ちなみに、下降相場におけるアダムとイブ型のダブルボトムが上値目標値に到達するケースは56%になるそうです。

下段の日米金利差チャートをみると、バンプ&ラン・リバーサル・パターンが確認できます。このチャートパターンに基づく目標値は2.057%。

次の米10年債の高値のタイミングである6月7日前後に2.057%へのアタックをみることができれば、ドル円相場も、少なくともウェッジ起点(=ダブルボトム・ネックライン)である111.718円へのアタックがあるのではないかと見ています。

 

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